本日は気分を変えて、オススメのミステリ小説を紹介したいと思います。実は私、昔からめちゃくちゃファンで古今東西のミステリ小説を読み漁ってきました。というわけで今回紹介するのは初心者にもオススメ、というより初心者だからこそ気持ちよく騙されてほしいという観点で選びました。有名どころですが、ネタバレ食らう前に早めに読んで欲しい! それではどうぞ~。
「ハサミ男」殊能将之

1999年に講談社が主催する「メフィスト賞」を本作で受賞してデビュー。
応募した際に連絡先を書いておらず、編集者が誌面上で連絡するように呼びかけたという逸話があります。
ネタバレになっちゃうのであまり詳しいことは書けませんが、その犯行の特徴からマスコミがハサミ男と命名した猟奇連続殺人事件の謎。
犯人であるハサミ男の視点と警察の三人称で物語は進んでいきます。
真相を知ったとき、仰天確実。
また最初から読みたくなる小説です。
残念ながら作者は長編7作品、短編集1作品を上梓した後、亡くなってしまいました。
すべて読みましたがどれも創意工夫凝らした作品ばかりで大好きな作家でした。
もしお気に召したら「鏡の中の日曜日」もぜひ読んでみてください。
「奇想、天を動かす」島田荘司

日本ミステリ界の巨匠、島田荘司による大傑作です。
本格ミステリの旗手としてさまざまな作品を著している作者ですが、有名なのは探偵役に御手洗潔を据えた「占星術殺人事件」「斜め屋敷の犯罪」などの超ド級物理トリックを炸裂させた作品。
「占星術殺人事件」のメイントリックは、マンガ「金田一少年の事件簿」に丸パクリされて問題にもなりました。
この作品はそれに対して、探偵役に吉敷刑事を据えた社会派ミステリ小説。
ですが、これまたド級のトリックを炸裂させてます。
物語の背景は、ちょうど消費税が導入されたころ。
消費税12円を請求されたことに腹を立てて店の主婦を刺殺した老人は、完全黙秘。
この背景には裏があると思った吉敷刑事は、執念の捜査で過去数十年に及ぶ複雑な犯罪の構図をあぶりだします。
まさに剛腕。その真相には感動すら覚えます。
「殺戮にいたる病」我孫子武丸

個人的にいままで読んだミステリの中で1番驚いたかもしれません。
とにかく初読のインパクトがハンパない。
作者はゲーム「かまいたちの夜」のシナリオライターで有名な人。
多くのミステリ作家を輩出している京都大学ミステリ研究会出身の作家です。
これはとにかく読んでほしい。お願いします。
ただひとつ、めちゃくちゃグロいです。
そのへんの描写が苦手な人はきついかもしれません。
でもそれを我慢してでも読む価値はあり!
最後の一行ですべてがひっくり返ります。
これぞミステリ小説を読む快感!
以上、3冊のミステリ小説を紹介しました。気になる作品があれば、ぜひ読んでみてください。最高の読書体験をお約束します! それではまた時間を置いてオススメ小説を紹介していくのでまたチェックよろしくお願いします♪
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