ミステリ小説が大好きな私が、まだあまり読んだことがないって人にオススメ本を紹介したいと思います。まずはこれだけは押さえとけってな一冊。間違いなくミステリにハマるきっかけになってくれると確信してます!
ミステリ小説ってほんとに面白いんですが、
1番気を付けなければならないのがネタバレ。
自分も経験があるのですが、ネットの感想サイトなんかを見てるとふいにネタバレを食らってしまうことも。
これはほんとにもったいない。
ミステリ小説の醍醐味といえば、やっぱり真相を知ったときの衝撃ですからね。
というわけで、初心者の人はネタバレを食らう前にこれだけは読んでおけという作品を紹介しようと思います。
有名なのでいつどこで食らうか分かりませんよ!
さて、その作品が
綾辻行人「十角館の殺人」
(あらすじ)十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!
この作品の感想を見ると、「衝撃の一文」いう賛辞で溢れかえってます。
これぞミステリの醍醐味で、たった一文ですべてをひっくり返す驚天動地のトリック。
それが見事に決まったのがこの作品なんです。
作者は京都大学推理研究会出身の綾辻行人。
自分は大ファンで、福岡で開催された新刊発売のサイン会にも行ったことがあります(笑)。
少し簡単にミステリ小説界というものを説明すると、
綾辻行人がデビュー(1987年)する以前、名探偵や密室トリックといった本格ミステリ作品は子供だましといった風潮がありました。
世は松本清張を代表とする社会派ミステリ全盛時代。刑事は足で稼ぐ的なやつですね。
そんな状況で登場した綾辻行人。日本の本格ミステリはここから始まるんだということで
出版元の講談社は「新本格ミステリ」と銘打って売り出したんです。
現在は一大ジャンルとして大人気の本格ミステリですが、そのきっかけを作った作品というわけですね。
ちなみに綾辻行人というペンネームを作ったのが師匠でもある島田荘司。
綾辻以後、島田荘司推薦で京都大学推理研究会出身の作家が続々とデビューしています。
(法月綸太郎、麻耶雄嵩、我孫子武丸)
以前このサイトで島田荘司、我孫子武丸の作品も紹介しています(こちら)
というわけで早めに読んでほしいこの作品。
かなり読みやすいと思うのでサクッと読み進められると思います。
ぜひ衝撃の瞬間をその目で!
この「十角館の殺人」は”館シリーズ”としてその後もシリーズ作品が発表されています。それが「水車館の殺人」「迷路館の殺人」「人形館の殺人」「時計館の殺人」「黒猫館の殺人」「暗黒館の殺人」「びっくり館の殺人」「奇面館の殺人」で現在9作品。10作品出すと言っているのであと1冊なわけですが、2006年以来音沙汰無し。待ち遠しい。ちなみに私がサイン会に行ったのが2004年「暗黒館の殺人」発売記念でした(笑)。
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